ポメラニアンの悩み事ブログ

ヘルニア、甲状腺機能低下症、クッシング症候群とか

うちのポメラニアンの甲状腺機能低下症の治療と食事

こんにちは。 12歳のポメラニアンの飼い主です。 シニア犬になってからは、健康の悩みが多くなってきたので記録に残したいと思います。 

年末年始が忙しくて、一気に更新が空いてしまいました😓

 

今回は1年半前に診断された甲状腺機能低下症の治療(主に前の病院)の経過についてです。

 

甲状腺機能低下症の血液検査

甲状腺機能低下症は血液検査でホルモン値をすれば分かります。うちのポメラニアンの場合はTSHとT4の数値の数値で診断され、今も定期的に血液検査をして経過を見ています。通常、検査する血液項目はTSH、T4、FT4です。

甲状腺機能低下症の場合、TSHが高くて、T4とFT4が低い傾向にあります。

これらのホルモンが出されることで、体の新陳代謝を支えています💪

 

犬の甲状腺機能低下症の治療で計測する血液検査項目

<うちのポメラニアンの数値>

治療前と比べて、1年半の治療後はTSHが下がり、T4は基準値まで上がりました。

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① TSH:0.35ng/ml(基準値0.5以下)0.25ng/ml↓

② T4:0.83μg/dL(基準値1.00ー2.90)⇒1.46μg/dL

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最近はこれと近い値が続いています。

 

ただ途中、治療半年目ぐらいに一気に脱毛が進んだ時期がありました。病院からのホルモン剤の処方は1.5倍ぐらいになりました。さすがに、その時はT4が急増しました😮

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① TSH:0.29ng/ml(基準値0.5以下)↓

② T4:2.63μg/dL(基準値1.00ー2.90)🔝

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一種のホルモン剤過剰から甲状腺機能亢進に近い状態になりました。うちのポメラニアンは夜中までずっと興奮で、異常な食欲から「ご飯くれくれ」が止まりませんでした😵しかも脱毛は改善せず(涙)

この経験からも、ホルモンは本当に微妙だなぁと感じました。細かく血液検査で確認しながらお薬の量の調整が必要だと感じました。またホルモン治療を続けても、脱毛など症状が一向に改善しない場合、やはり他のところに原因がある可能性を考えた方がよいとも感じました。(この時に飼い主は既にクッシング症候群を疑っていました)

(余談)T3は測らない?

ちなみにT3(トリヨードサイロンはあまり調べることがないようです。過去にセカンドオピニオンで訪れた皮膚科で一度だけ検査をされたことがあります。米国まで検査に出して時間もかかり高額でしたが、結果は正常値でした。(本当に必要だった?)

そもそもT3(トリヨードサイロン)とはT4(サイロキシン)から変換されるホルモンで、心臓や肝臓に働きかけます。なのでT3はT4とセットで捉えることが多いようで、あまり調べることはないようです。

犬の甲状腺機能低下症でT3とT4の違い

またこのT4もT3もどちらもタンパク質と結合しているため、ほとんどは休眠している状態にあります。

じゃ、実際に動いているホルモンは誰?となると、血中でタンパク質と結合していないFT4、FT3(遊離サイロキシン、遊離トリヨードサイロン)になります。甲状腺ホルモンの必要量が増えると、タンパク質との結合がはずれフリーとなったFT4、FT3が働きます。そこで血液検査では③FT4(遊離サイロキシン)も測るようです。甲状腺機能低下症のワンちゃんとそうでないワンちゃんで数値の開きがでる項目でもあるようです。

※ちなみに人の場合はTSH、FT3、FT4を測ります。

毎日のホルモン治療

甲状腺機能低下症の場合、足りないホルモンの補充が必要なので、ホルモン剤を続けることになります。うちのポメラニアンは「チラージンS100μg」を服用しています。

うちのポメラニアンは甲状腺機能低下症の治療で人用のチラージンSを服用

うちの犬の場合、ここ半年ほどは0.75錠/日で落ち着いています。人用ということで、和私の知り合いも同じ薬を服用している人が多いdす。ただと犬と人では半減期が異なり、うちのポメラニアンは1日2回服用しています。犬は半日で90%ほど便尿から出てしまうそうです。

よく「0.75錠だと割るのが面倒くさくないか?」と聞かれますが、飼い主はそれほど気になりません。ただ包丁での目分量になるので正確性には欠けるなぁとも思っていました。

そこで最近、転院した病院より犬用の製剤「レベンダ」の提案があり、近々変える予定です。

うちのポメラニアンは甲状腺能低下症の治療で今後はレベンダを使用予定

こちらは米国の製剤で、お値段はチラージンSよりも高いようですが、犬用とのことで一度、試してみたいと思います。投与は1日1回です。また結果は報告します。

甲状腺機能低下症は避けた方がよい食材がある

甲状腺機能低下症になると脂肪や炭水化物を分解しづらいので、高脂血症になりやすくなります。そのためフードは低脂肪で高たんぱくが推奨されます。しかし、飼い主は最初はどのフードが正解なのか分からず、迷いました。プレミアムフードや療法食はもちろん、フローズンの手作り食や、家での手作りなどもトライしました。(まさにフードジプシー)

ただ途中で気づいた大事な点があります。

それは「甲状腺機能低下症は避けた方がよい食材が結構ある」ということ。

<避けた方がよい食材>

甲状腺機能低下症の犬に食べさせないほうがよいもの

特に気を付けたいのがゴイトロゲンを含むアブラナ科の野菜乳製品。量にもよりますが、これらは甲状腺のホルモン剤の吸収を妨げるからです。

「ブロッコリー🥦」や「豆腐」は最近のプレミアムフードや手作り食にもよく使われている食材です。飼い主は知らずに、低脂肪高たんぱくの「鱈と豆腐の手作りの冷凍食」をあげていた時期がありました。

鱈と豆腐の手作りご飯

さらに病院からは👨‍🔬「納豆とヨーグルトは犬の腸活ににいいよ」

なんてアドバイスされ、ひきわり納豆をトッピングをしたり、薬服用時にもあげていました。

ひきわり納豆とブロッコリーの手作り食


すると、なんとある日の血液検査でT4がかなりの低値に!😱

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・TSH:0.38ng/ml(基準値0.5以下)↓

・T4:0.69μg/dL基準値1.00ー2.90)↓

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さすがに先生も驚き、食べているものを洗い出したところ、ホルモン剤の吸収を阻害する食材ばかり。体によいと思っていたものが、裏目に...💣

 

これ以降は一切、手作り食はやめてました。甲状腺機能低下症だけでなく、クッシング症候群と心疾患も出てきたので、家でのコントロールは薬との関係で難しいとも感じ、療法食にしました。(療法食のフードについてはいくつか絞り込み中なので、結果が出てから書きたいと思います。)

 

以上がざっと最近までの甲状腺機能低下症の治療経過です。

前の病院ではさすがに最後の半年間は、甲状腺の数値も安定していましたが、気になっていた脱毛や肝機能数値などはあまり改善が見られませんでした🥺

そこで次回はようやくの転院とクッシング症候群の診断について書きたいと思います📝

もうすぐで13歳を迎えるうちのポメラニアン。どうか治療がよい方向に進んでいることを願うばかりです🙏

ではでは~